学校でのドローン撮影の実際は?場所やスケジュール、予算などを公開

学校

実際に学校へドローンを呼んでみよう、と考えても場所やスケジュール、そして予算のことなど、わからないことだらけです。そこで今回は、事前に知っておくと校内での判断がつきやすいような情報を公開します。

【安全対策】子どもが近づかない場所に離発着場を設置

児童生徒がいない休日や放課後の時間帯であれば、離発着場はそこまでシビアにならなくても大丈夫です。しかし、彼らがいる時間帯に飛ばすとなると、通常必要な5mメートル程度の正方形の離発着上だけでは、安全面で充分だとは言えません。興味を持った児童生徒がパッと走り出しただけで、ドローンに触れることができる位まで近づくことができるからです。そこで、児童生徒がいる時間帯に学校で撮影を行う場合には、離発着場で10m程度の正方形の確保をお願いしています。

【安全対策屋内撮影時の人員配置や工夫

また、屋内の撮影を伴う場合は、より安全に対してシビアに行います。廊下や各教室の出入口などの死角が多い場所の撮影では、安全管理担当者を配置します。そして、近くに児童生徒がいないか、認知していない学校出入りの業者や先生がいないかの確認をおこないます。近くに人がいる場合については、撮影のやり直しをお願いする場合があります。

加えて、YouTubeなどの動画サイトで、時々見かける人のそばを通す撮影についてです。費用的にも比較的高額になりますので、学校での撮影は多くありません。学校で多いのは、動画のスタートシーンでゴーサインを出す校長先生を映したり、ゴールシーンで笑顔で手を振る先生方の姿を映したりする撮影が多いです。これらのケースの場合は、困難撮影時の追加料金なく行うことが可能です。

【スケジュール】ワンセット約2時間が標準

撮影はワンセット、約2時間が標準の時間になります。例えば、下記のようなスケジュールになります。

9:00 最終打合せ(15分)
9:15 機材準備(30分)
9:45 テストフライト(30分)
10:30 撮影(45分)
10:45 機材撤収(15分)

撮影が45分となると短く感じるかもしれませんが、この時間で、例えば下記のような撮影が可能です。

①創立記念空撮
②学校の校舎や校区全景

次のような撮影も多いです。

①運動会の表現運動3学年分
②学校の校舎や校区全景
①入学式・卒業式動画撮影
②学校の校舎や校区全景
①学校の校舎全景から教職員の皆さんへ寄り
②校舎・施設案内
①クラスやクラブ活動別の上空へ手を振る撮影

上記の撮影に加えて「ドローン教室」を追加して行うケースがお勧めです。というのも、撮影時には、ドローンそのものをじっくり見る時間がありません。児童生徒が見たくても、じっくり見られないので、ストレスを抱えたまま、終わってしまう場合が多いのです。そこで見るだけの時間を確保し、かつ、ドローンがどのような場面で活躍しているかなどを伝える時間を取ることもできます。 所要時間は30分程度で可能です。

【予算】何を撮影、動画制作したいかで幅があります

どのような撮影や動画編集をしたいかによって幅がありますが、およそ7万円〜が相場です。 フライトの時間や撮影量、撮影の難易度等により、人や機材が変わるため一概にこのくらいと伝えることは困難です。 はっきりと料金を出している業者もありますが、それが必ずしもよいとは限りません。 明朗会計であることは間違いないのですが、ケースによって本当はより安い費用で実施できたり、質が低い撮影や編集で安く費用を出しているということがトラブルになっています。

弊社の場合、基本的なパッケージとして、撮影料、飛行申請料、撮影データ納品を含めているだけではなく簡易編集費も含めています。多くの場合、次のものは別途料金になります。写真データに欠席児童生徒の写真を入れる、帯型のテロップを入れること、動画のオープニングやエンディングを入れて、月日などの簡単なテロップを入れること、です。 しかし学校での空撮を行う場合、これらのことをやらないケースの方が少ないです。こうした簡易的な編集だけで数万円加算されることも珍しくないと伺います。表示されている額が少なかったけれども、見積もりを出したら思った以上に高く上がってきたと言う場合は、こうした編集費が含まれておらず 、結果的に高くなっているということが考えられます。弊社では、この部分の価格を込みにしています。

また、基本的なパッケージと別途でかかる費用があります。

交通費 …  機材運搬のため自動車での移動
物品製作費 … 下敷きやクリアファイル・額つきの大判写真などを創立記念撮影などで必要になる物品の制作費
屋内撮影費 … 屋内撮影の場合は、撮影 難易度が上がり、時間を要するため要追加料金

撮影を依頼するときには、学校だけの予算で依頼する場合もありますし、PTA予算と絡めて行う場合もあります。また、保護者購入を視野に入れて、児童教材費などで依頼する場合もあります。予算の捻出方法については、弊社に元附属小学校教員や 行政経験者がおりますし、 これまでの経験に基づいたご提案をいたしますので、ぜひ相談くださればと思います。

やって後悔することはなしの「ドローン授業」

学校にドローンがやってくる。こうした予告をすると児童生徒は喜びます。テレビ などのメディアでしか見たことがない最新鋭の機材がやってくることに対してのワクワク感です。しかし実際は、思ったよりもつまらなかったというケースが少なくありません。 これはドローンがやってくる目的が先生が話したことと、子どもたちがイメージしたことで異なることが原因です。

例えば、運動会の表現運動の撮影はその典型的な例です。 先生方は「 今までの練習の成果を存分に発揮し、気になるだろうけれどもドローンを見ずに正面を向いて演技をしてください」のようにおっしゃいます。何も間違えていません。しかし児童生徒の立場からするといかがでしょうか。ワクワクするものを見ないでおきなさい、と言われているのと同じです。しかも従来のドローン業者であれば、撮影が終了すればそのまま帰っていきます。見られると思っていたものが見られないというのは 残念にならないでしょうか。
そこで弊社では、撮影終了後に「ドローン授業」をお勧めしています。飛行を実際にじっくりと眺められる場面を作り、質問コーナーを行い、この分野の未来を伝える。毎回拍手が起きるステキな時間になります。

やってみようと考えた時がスタートラインです。文章だけでは伝わらないこと、もう少し踏み込んだ質問などありましたら、気軽に問合せください。

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