上がれなくなった学校の屋上、それでも方位の学習が…
皆さんの学校は、子どもたちを屋上にあげることができるでしょうか。現在、ほとんどの学校は、子どもたちを屋上に上げることができなくなっています。安全上の課題です。普段、人の出入りがないところで、万が一のことがあったら対応できない。そんな理由で上がれない、もしくは、子どもたちを自分の学校の屋上に連れて行くだけで書面を書かないといけない状態になっています。
子どもたち自身は、屋上に上がることをとても楽しみにしています。1年生の学校探検でも行くことができなかった場所。昔、6年生や保護者は上がっていた場所。そこに自分たちも行けるとワクワクして3年生を迎えます。
それをルールだから上がれない。これだけのことで行くことが不可能になってしまう。もったいないことです。
3年生社会、方位の学習の導入では、屋上は最適の場所です。学習効果も高いにもかかわらず、それができないのはあまりにもったいないです。そこで、弊社では、代替案として、昔の先輩たちや保護者の方ができなかった新たな学習「ドローン」を提案しています。
ワクワク感を別の形で子どもたちに伝える
ドローンは、ただワクワクするだけのツールではありません。無人無線航空機という呼び方をするのですが、これから3年間で8%以上伸びる巨大市場として社会から注目されています。農業の水やりや農薬散布のような第一次産業。屋根や壁面などの検査などで活用する第二次産業。荷物を届ける運輸関係の第三次産業。どの分野でもこれからドローンが活躍できるような社会制度を整えています。
2022年12月には、今まで民間での任意取得だった免許も、自動車運転免許証と同じ国家資格になります。
ワクワクすることと同時に、これからの社会の発展を学ぶツールの1つとしてドローンを活用することができます。
写真だけではなく、動画だからこそ、特別なことを体感
GoogleやiPhoneのの地図アプリは優秀です。多くの場合、学校の近辺にある建物や道路などが網羅されています。それでも3年生社会、方位の学習をするときには、物足りなく感じる先生が多いのではないでしょうか。
これは中心がずれていることに原因があります。方位の学習は、学校が中心である方が学びやすいのです。学校の前の道が郵便局につながっている、校区には田んぼが多い、北には山がある…こうしたことは「中心」があって初めて成立します。
地図アプリが学習に不適なのは、これが原因です。そして、それを解決するのが空撮による静止画や動画です。
一昔前までは、そうした撮影は出来ませんでした。飛行機やヘリコプターによる空撮の細かいところまで撮影することができませんし、ホバリング(空中停止)も苦手です。しかしドローンであればスムーズにできます。
弊社では、学校上空100-120m程までドローンを上げ、学校そのものや周辺を静止画と動画で空撮します。
自校だけではなく、複数校や自治体まとめてで網羅的な学習が実施可能に!
こうした取り組み、弊社が受ける案件としては大きく2つのパターンに分類されます。
①創立記念の空撮の「ついで」に実施 ②市町内の学校や社会科研究会などで「一括」して実施 |
ついでや一括にすることで、それだけで動く場合に比べてリーズナブルになるだけではなく、比較による学習も可能になります。最近では、市町で活用しているタブレットを管理するクラウドに撮影データをを入れて、自由にダウンロードすることで、学習効果を高めている例もありました。
こうした学習は社会科中学年の学習指導要領にある「比較」ができるよい内容になります。せっかく行うのであれば、より活用しやすい形で撮影依頼をくださればと思います。
弊社スタッフには、附属学校教員で、かつ、社会科教育(明治図書)で連載を担当していた者がいます。ぜひ、教材活用法も含めて、連絡ください。